電動アシスト自転車で巡る四国八十八箇所 12/2~12/3 オーシャン東九フェリーで北九州へ

  朝6時半に目が覚めてしまう。今日は14時20分発のフェリーに乗るだけだから、ゆっくり寝たかったが、体内時計は許してくれなかった。目が覚めても体は鉛のように重く、フロントでいただいた最後のお接待である「ザ すだち」を飲んでも、四国最終日にどこかに出かけてみようという気にはならなかった。

 

結局、ベッドに寝転んでテレビをだらだら見て、チェックアウト時間15分前に部屋を出た。清掃作業が始まっていて、気持ちよく挨拶をしていただいたが、なんとなく悪い気がしてホテルを後にした。

 とりあえず、食事とお土産を買うために徳島駅前に移動した。駅前には2時間無料の地下駐輪場があるので、ここに自転車を置いた。駐輪場には発券機が有り、この券で駐輪時間を管理するシステムだ。

 まずは、安く食べられ、かつ昨日ネギと天かすをのせ忘れたリベンジに、セルフうどんに行ってみる。10時という中途半端な時間だが、お客はそれなりにいる。この業態へのチャレンジは3回目、慣れた手つきで、130円のたまご天を皿にのせ、うどんを注文。この店は、小うどん1玉、並うどん1.5玉、中うどん2玉、大うどん3玉から選べるのだが、並のつもりで、「かけうどん、普通」と言ってしまった。聞き返すことも無く出されたうどんは、どんぶり一杯のうどんが入った中。ここでは、普通は中のことか、もしくは普通が中と聞こえたのか定かではないが、最後までセルフうどんとはソリが合わなかった。

 それでも、なんとか美味しく平らげて、徳島駅の地下のお土産店へ。芋けんぴ、芋ようかん、和三盆等、できるだけかさばらないものを買った。駐輪場に戻り、自転車を回収すべく券を駐輪場の料金所の職員に提示すると、まず、自転車を持ってこいとのこと。厳格である。

 時間はあるが、他に行く気力が無いのでフェリーターミナルに向かう。新町川沿いの道は途中から遊歩道になっている。

  新町川の河口付近では、寒いのにウインドサーフィンをしている人がいた。

  フェリーターミナルに着くと、11時20分発の東京行きフェリーりつりんが離岸しようとしていた。

 フェリーターミナルの近くには、今日の夕食を買うべきスーパー等が無かったので、フェリーりつりんを見送って、来る途中で見かけたイオンモール徳島まで行って見た。割引シールが貼られていない時間帯なので、この旅最後の晩餐だが、リーズナブルにおにぎり焼きそば弁当等にした。ただし、お酒は安いポケットボトルが売られておらず、贅沢にジムビームを買ってしまった。買い物を済ませ港に戻ると買い忘れがあった事に気づき、イオンモールの手前のファミマまで戻った。

そうこうするうちに、13時過ぎており、発券機も動いていた。オーシャン東九フェリーのHPによると、運賃の復路割引を受けるためには往路利用証明券の提示が必要と書いてあったので、窓口で聞いてみると、復路割引で登録した予約番号を発券機に入力すればそれで良いそうだ。13時20分乗船予定のフェリーどうご到着。

オーシャン東九フェリーは、4隻の船を運航しており、徳島の眉山からフェリーびざん、高知の四万十川からフェリーしまんと、愛媛の道後温泉からフェリーどうご、そして香川の栗林公園からフェリーりつりん。四国4県の名所を船名にしているようだ。

発券機から出てきた「新門司」と印刷された紙を自転車に貼り終わると、係の人からアナウンスがあるまで待合室で待つように言われた。他に自転車どころかバイクもおらず、一人で待つことに。出航時間の15分前になってもアナウンスがない。もしや忘れられたかと不安になっていると10分前ぐらいにようやくアナウンス。スロープを自走して乗船。

 部屋は2等洋室の中でも最大の定員16名の部屋。帰りも来たときと同様、他に乗客はいなかった。荷物を置いてデッキへ、出港準備が整い離岸。さらば四国よ。

 別れを惜しんでくれているのか、空にはトンビが。

船はカモメの群れをすり抜け、港外へ。

 眉山が小さくなってゆく。

 四国の山々が見える。あそこを自転車で走り回ったと思うと旅の想い出がよみがえる。

15時過ぎに自動販売機や無料のお茶が飲めるオーシャンプラザに行ってみると、20人以上の人が集まって話を聞いていた。どうやら、ツアー参加者に向けてのクルーズ船に関する説明のようだった。次のツアーの客集めだろう。筆者には関係ないので、茶をいただいて、船首側の座れる場所へと退散した。15時45分、デッキに行ってみると島が見えた。阿南市の蒲生田岬の沖にある伊島と思われる。

 オーシャンプラザに行くと、説明会は終わっていた。ここには、リアルタイムではないようだが、航路と船の位置が分かるディスプレイがある。

 ディスプレイの前には乗船記念のボード。愛媛県の道後を船名にしているだけあって、みきゃんがいる。そう言えば行きのフェリーしまんとは、坂本龍馬とお龍さんだった。

 だんだん夕闇が迫ってくる。なんとか室戸岬まで明るさがもって欲しいと思った。

 残照もやがて消え、船は闇の中を進む。ただ、ディスプレイ上の船の位置が室戸岬に達したとき、明滅する強い明かりを見ることができた。おそらく室戸灯台だろう。

 21時に風呂に入る。さすがに誰もいない。風呂上がりにオーシャンプラザへ行くと、舷側のテーブルで延々酒を飲んでいる4人組しかいない。中央のテレビの前に陣取り、金麦を買って夕食。テレビはBS放送しか写らないようだ。美空ひばりの特集とRPG系のアニメをやっていた。


 12月3日6時起床。6時半接岸。船を降りるとバイクの人が一人いた。東京から来たのだろうか。徒歩の乗客は、昨日船内で予約した乗り合いタクシーで門司駅まで行くそうだ。これで、遍路も終了である。


 かなり、疲れる旅だったので、この時はもう行くことは無いと思っていたが、この記事を書き終えたら本当に旅が終わってしまう気がしてダラダラと4月末まで書くことになってしまった。

 この旅で出会った会社等をリタイアした人であろう歩き遍路の方々は、礼儀正しく真面目な感じの方が多い気がした。大願があって回る方は別として、管理職を経験した元サラリーマンには遍路は向いているのかも知れない。札所は業務目標で、移動距離や宿泊場所、予算や天候などを考えてマネジメントしなくてはならない。また、次の札所だけでなく先々の難所も対策を考え、準備しながら進む必要もある。そんなことを、真面目とは言いがたいサラリーマンをしていた筆者は、ふと思った。

運賃:12,540円

飲食費:1,860円




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