電動アシスト自転車で巡る四国八十八箇所11月15日 高知市、観光か遍路か

  朝4時に目が覚める。6時まで布団の中で過ごす。外は雨だ。7時、女将さんが朝食を出してくれる。目玉焼き、ししゃも、生ハムのサラダなど、申し訳ないぐらいに充実していて美味しかった。

朝食を終え、女将さんとしばらく立ち話。喫茶店の話や病気の話など、話題がつきず、名残惜しいが予定もあるので出発させてもらう。雨は止んでいた。

まずは、宿の近くにある大日寺を目指す。


28番札所 法界山 高照院 大日寺

本堂では、仏様の御開帳があり、拝観料500円。いかがですかと、60台くらいのご婦人に声をかけられたので、拝観させていただいた。仏様の由来を当のご婦人に聞くと、自分はボランティアなので分からないとのことだった。

境内の紅葉が赤くなりつつある。


奥の院の爪掘り薬師。

ご本尊は、大日如来。真言は、おん ばざら だどばん(金剛界) 「知恵」と「優しさ」の光で世界を照らすとのこと。

山猫発見。フラッシュでオレンジ色に輝く目。眩しかったね、ごめんよ。

次の国分寺に行く途中に渡った物部川。蘇我氏と対立した物部氏の勢力に由来する名だとか。

地図上の国分寺は、阿南市役所やごめん駅のあたりから北上するはずなのだが、道がわからず、国道32号線を通るはめになり、かなり遠回りをした。近くに来ても案内標識が見つけられず、到着するのに手間取った。


29番札所 摩尼山 宝蔵院 国分寺

酒断地蔵尊。筆者はお参りする気にならなかった。 

落ち着いた感じのお寺である。


 ご本尊は、千手観世音菩薩。真言は、おん ばざらたらま きりく 苦難除去、現世利益、病気平癒、厄除け、開運、極楽往生など。

次の善楽寺へは、案内標識がよく整備されていて分かりやすかったが、坂もきつかった。休館中の高知県歴史民俗博物館を通過して、途中にあった縁切寺の標識。グレープの名曲が思い浮かんだが、「今日鎌倉へ行ってきました」だからここではない。諸々の悪縁を切ってくださる御利益があるとか。


30番札所 百々山 東明院 善楽寺

 

町中にあり、開放的な感じのお寺である。


ご本尊は、阿弥陀如来。真言は、おん あみりた ていせい からうん  極楽往生、現世安穏のご利益があるとのこと。

善楽寺のとなりは、土佐一ノ宮 土佐神社。こちらも参拝。

立派の本殿。

目を引く赤い鼓楼。


ここからまた、案内標識が途切れる。とりあえず、竹林寺のある五台山方面に行く県道376号をひた走る。ところがこの道、トンネルで五台山を貫通してしまい、またまた行き過ぎる。戻って山の周りを走り、登り口を探していると、概ね半周したあたりに登り口の案内標識。急な登り坂に取りかかると、後ろから観光バスや路線バスが次々迫ってくる。

坂を登り切ると、高知県立牧野植物園と竹林寺が道を挟んであった。ここは、生物学の大先輩である牧野博士を優先させていただいた。


中門から入園、植物研究交流センターへ、1階の実験室には見覚えのある分析機器や見たこともない機械が並んでおり、研究員の方が数人作業をされていた。写真は寒蘭の展示スペース。

園内は広く、遠くに大温室。

なんと、園内にも歩き遍路道。

牧野太郎記念館。たくさんの博士に関する物が展示されていた。

記念館の外から見る高知市の郊外。

フェンスに囲まれた中でけしの栽培もしている。

四国厚生局が交付した「けし栽培許可証」。ケシからは、アヘンがとれ、アヘンの成分であるモルヒネを原料として麻薬の王様、ヘロインを作ることができる。流出したら大変である。

ゆっくり見学したいが、今日は高知市周辺の札所を回りきる予定なので、後ろ髪を引かれる思いで、植物園を出た。


31番札所 五台山 金色院 竹林寺


境内にいるのは、ほとんど外国人、観光バスでやって来たようだ。立派な五重塔。

ご本尊は、文殊菩薩。真言は、おん あらはしゃ なう 学業成就・合格祈願など学業にまつわる利益がある。

14時過ぎに下山開始。登りも降りも一方通行。車に追い立てられながら下山。禅師峰寺を目指す。途中、土佐勤王党の盟主であった武市半平太の旧家と墓の案内標識があった。時間が下がっているのでスルー。

禅師峰寺は、標高82mの小山の上にあるので微妙にしんどい。


32番札所 八葉山 求聞持院 禅師峰寺

竹林寺と違い、参拝する人もまばらだ。



奇岩と不動明王。

ご本尊は、十一面観世音菩薩。真言は、おん まか きゃろにきゃ そわか 災難除け・病気平癒・財福授与・延命・極楽往生など。

15時出発、雪蹊寺を目指す。途中セレブリティクルーズのセレブリティ・ミレニアム号が停泊していた。筆者の残り少ない人生において縁の無い船だ。

渡船で渡るつもりが、全長1480m、高さ50mの浦戸大橋に突入してしまう。歩道の幅が50cmもなさそうなので、申し訳ないが車道を走る。追い抜いてゆく車以上に橋の高さがこわい。浦戸大橋を渡りきると、桂浜の案内標識。残念ながら、寄る時間が無い。スピードを上げて海岸沿いの道を走る。


 第33番札所 高福山 幸福院 雪蹊寺

臨済宗のお寺である。境内にはミカンやクジラジャーキー等を売る露天が営業している。

ご本尊は、薬師如来。真言は、おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 病気治癒(特に目病)、健康長寿、災難除去、安産祈願、現世利益。

16時10分、雪蹊寺を出発。本日予定していた第35番札所は絶望的である。せめて、次の種間寺まではと山里の道を爆走する。運良く道に迷うことなく、16時33分到着。


34番札所 本尾山 朱雀院 種間寺

この時間のお寺は閑散としている。遍路姿の高齢男性がタクシーでも待っているのだろうか。お寺の前に佇んでいた。


 ご本尊は、薬師如来。真言は、おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 病気治癒(特に目病)、健康長寿、災難除去、安産祈願、現世利益。

 本日の宿泊先である土佐龍温泉 山陽荘を目指す。まず、仁淀川を渡り、海を目指すころには日は落ちて、真っ暗な峠道。海沿いの道に出ると少し明るくなるが、側道でコースアウトしてしまい集落の中を抜け山の方へ。前方に繋がれていない犬がいたので、慌てて引き返す。宿の近くにはお店がなさそうなので、ローソンでサンドイッチや寿司を買う。

 橋長645m、高さ18.6mの宇佐大橋を渡る。 夜なので浦戸大橋とは別の怖さがある。

 18時50分、土佐龍温泉到着。自転車は館内に入れてもらえ、荷物はホテルの方が部屋まで運んでくれた。このような高級な宿に泊まる羽目になったのもタイガースのおかげかもしれない。

土佐龍温泉の泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物泉。しょっぱくて黄土色に濁っており、とても効能がありそうである。

 
宿泊費:8,800円

飲食費:1,182円(ローソン土佐宇佐町)

高知県立牧野植物園入園料:730円

納経料:2,100円

拝観料:500円


総移動距離:82.6km


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